ビーズミルの撹拌アームとスクリーンについて
はじめに
ビーズミル選定時、適正なアームとビーズ分離構造を選定しないと
- 粉砕が進まない
- 異常摩耗
- 詰まり
などの問題が起きてしまいます
ビーズミルの撹拌アームとビーズ分離構造の特長
撹拌アームとスクリーンの役割
撹拌アームの特長
-
ディスク型
- 安価
- 低粘度処理が得意
- スラリの影響(流量や粘度変化)でビーズの偏りが発生しやすい
-
ピン型
- ディスク型に比べ、粉砕室に占めるアジテータの体積が多い
- 高粘度処理が得意
- ディスク型に比べビーズの偏りが発生しにくい
- 主軸に冷却水を流すことが可能
-
アニュラー型(循環孔なし)
- 粉砕室壁面と撹拌アームの隙間が狭くビーズに高せん断をかけられる
- 形状が複雑な為、非常に高価
-
アニュラー型(循環孔あり)
- 粉砕室壁面と撹拌アームの隙間が狭くビーズに高せん断をかけられる
- ビーズの循環孔がある為ビーズが均一に動きやすい
ビーズの分離構造
-
ギャップセパレータ
- 隙間調整が難しい
- ギャップにビーズが噛み込むトラブルがある
- 開口面積が少なく抵抗が大きい
-
リングスクリーン
- 隙間調整が簡単
- 隙間はビーズ径の1/2~1/3程度
- 粗粒があるとスクリーンが閉塞する
- 開口面積が大きく抵抗が少ない
-
遠心分離
- 粗粒、ビーズが噛みこむことがない
- 粘度や流量によりビーズが流出する可能性あり
ギャップセパレータについて
クリアランス以下のビーズ
は
確実に分離が出来る
しかし…
ビーズが小さくなればなるほど
すぐに詰まってしまい運転
不能
メディア径は
0.1mm程度が限界
セパレータの取付位置
-
外周セパレータ
- スクリーンの開口面積が大きく抵抗が小さいため大流量に適する
- 0.1mm以下のビーズには適さない
-
内側セパレータ
- スクリーンの開口面積が小さく抵抗が大きい為、大流量には適さない
- 0.1mmまでのビーズが利用できる
- ビーズが偏ると偏摩耗をおこす
遠心分離について
クリアランス調整が
必要ないので
メディア径に制限はなし
部品点数も少なく、
取扱いが楽!
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様々なシチュエーションに対応します。
技術情報には掲載していない情報もお伝えすることができますので、
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