リサイクルを目的とした各種処理事例

はじめに

SDGs12(つくる責任、つかう責任)や2050年カーボンニュートラル(CN)に向けた、資源循環・廃棄物処理において、リサイクルが重要視されています。当社の粉粒体装置は、リサイクル工程の一端を担う処理が可能です。ここでは処理事例を中心にご紹介します。

実施例

プラスチックのリサイクル

2019年5月に政府が策定した「プラスチック資源循環戦略」では、2035年までに使用済みプラスチックを100%リユース・リサイクルすることを目標としています。規格外品、廃材のプラスチックを当社の機械で粉砕することで、再資源化が可能です。通常廃棄してしまう規格外品や製品製造の際に出る端材のプラスチックなどを一度粉砕・コンパウンド化することで、価値のある新しい製品に生まれ変わらせることができます。規格外品、廃プラスチック材を粗粉砕機で1cm以下にし、弊社製品「セントリカッター」でパウダー状に加工することが可能です。最終的には、コンパウンド成形を経て新たなプラスチック製品に再生することができます。「セントリカッター」は樹脂をメルトさせることなくパウダー状へ加工することを特長とするため、処理量を確保しながら粉砕することができます。

「セントリカッター」製品ページ

農業用フィルムのリサイクル

農業用フィルムはハウス栽培やトンネル栽培の被覆材として用いられており、塩化ビニルが原料の軟質フィルムになります。使用済みの農業用フィルムはすべて「産業廃棄物」として取り扱われ、適正に処理することが義務づけられており、最も望ましい方法はリサイクルとされています。農業用フィルムのリサイクル工程として、当社製品「FMミキサ」が活躍しています。回収された農業用フィルムは粉砕・洗浄・乾燥の工程を経てグラッシュ(減容)加工されます。このグラッシュ加工で使用されている機械が「FMミキサ」です。グラッシュ加工を経たのち、押出機にてペレット化され、再生原料として生まれ変わっています。FMミキサの強力な混合力により、効率的にグラッシュ加工を行うことができます。

「FMミキサ」製品ページ

電子機器、家電のリサイクル

電子機器、家電は手解体により主要部品が回収され、残りの部分を粉砕・分離することで、貴金属やプラスチックを個別に回収し、再資源化することができます。解体工程では、回収工程も含めた粉砕の高効率化が重要となります。当社製品「FMミキサ」を用いることで効率的に粉砕加工ができ、部品を分離しやすくすることで、次工程の選別工程が出来できるようになります。

また電子基板の粉砕も「FMミキサ」で可能です。以下写真は実績例です。電子基板には金銀、パラジウムなどのレアメタルが含まれており、それらを取り出し再利用することが望ましく、リサイクルする過程で粉砕工程が必要になります。FMミキサの高速攪拌により電子基板の粉砕が可能です。

「FMミキサ」製品ページ

汚泥のリサイクル

汚泥とは、下水処理場や食品工場など排水処理施設で発生したものや、建設現場から発生する金属成分を含む泥状の物質の総称です。産業廃棄物として取り扱われ、適切に処理する必要があります。近年、肥料原料価格の高騰により、汚泥を乾燥、粉砕、発酵させ肥料としてリサイクルしています。当社製品「FMミキサ」は乾燥効率が良く汚泥の乾燥工程で利用されています。

「FMミキサ真空乾燥システム」製品ページ

最後に

当社の製品はリサイクルだけでなく、アップサイクル用途としても活躍しています。アップサイクルとは、廃棄物や不要になった製品を、より価値のある新しい製品に生まれ変わらせる手法です。当社製品の特長を活かし、最終製品により高い付加価値を提供します。お気軽にお問い合わせください。

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