SCミル

大流量循環式ビーズミル

ビーズ径:0.2~2.0mm

湿式粉砕・分散

  • シングル
    ロータ
  • ビーズ
  • 循環
    タイプ

ビーズミルの革命児
大流量循環システムに最適な湿式ビーズミル

0.2~2.0mmビーズを利用して大量循環処理を可能としたビーズミルです。800台を超える納入実績があり、電子部品素材、インク、セラミックスなど、あらゆる分野で活躍しています。
一般的なビーズミルはポンプ性能を有していませんが、SCミルは当社独自構造の外周スクリーンと特殊ロータで遠心ポンプと同じ効果を発揮します。そのため、小型機であればポンプが無くても安定的にスラリーを大流量循環させて、処理することが可能です。
粉砕室は業界初のL/D(タンク長さ/タンク径)比=1/3を採用。これまでにない理想的なビーズの動きを実現し、無駄の無い省エネルギーな粉砕・分散を行えます。

SC320型

主な特長 FEATURE

  • 外周スクリーン、特殊ロータ、最小のL/Dで高効率な粉砕・分散が可能です。
    (当社独自技術)

  • 大流量で運転しても、ビーズの偏りが発生しません。その結果、粒子径やスラリー温度の管理が容易になります。

  • ポンプを使わなくても、循環運転が可能。プロセスラインの洗浄時間短縮やメンテナンス費用を削減できます。
    (当社独自技術)

  • 大気中で発火や劣化が起こる素材でも不活性ガスを使用したクローズドシステムで対応可能です。

その他の特長

  • 運転操作が簡単
  • 扁平化、鱗片化処理
  • 豊富な粉砕室形状
  • スケールアップが容易
  • 特殊素材に対応
  • 分解・洗浄が容易

素材例 MATERIAL EXAMPLE

  • 電子部品

    アルミナ、チタン酸バリウム、ITO、PZT、シリコン、カーボンナノチューブ、フェライト、窒化ホウ素、窒化ケイ素

  • インク・塗料

    レジストインキ、顔料、塗料、グラビアインキ、オフセットインキ、感熱塗料、特殊インキ、絶縁塗料

  • その他

    銀、銅、電池材料、酸化物、二酸化チタン、炭酸カルシウム、ガラス、炭素材、触媒材料

処理例 PROCESSING EXAMPLE

  • 顔料(マゼンタ)

    分散後 d50=50nm
    水系の顔料をφ0.3mmビーズを使って、再凝集させずに分散させました。

  • 亜鉛の扁平化

    SCミルは均一なビーズの動きをするので扁平化処理が得意です。
    導電ペーストに利用される銀や電磁遮蔽材に使われる鉄系合金の扁平化処理で活躍しています。

  • 特殊ロータの効果

    一般的なビーズミルで分散ができない処理であっても特殊ロータを使用すれば、目標の粒子径まで分散することができます。当社では処理内容に合わせて、数種類のロータ形状をご提案させていただきます。

  • その他の処理例

    処理物原料粒径(μm)到達粒径(μm)処理能力(kg/hr)型式
    チタン酸バリウム0.80.2645SC320
    電池材料(負極材)0.7150SC320
    電池材料(正極材)1.80.25200SC450
    アルミナ触媒4.63.5200SC220
    感熱塗料500.1527SC450
    重質炭酸カルシウム4.41.21300SC650
    インクジェット0.1540SC450
    UVインク0.112SC320
    トナー100SC450
    顔料250.225SC220
    塗料8SC220
    金属シリコン1.20.27SC220
    窒化ケイ素0.780.5420SC220
    ソフトフェライト2.40.522SC220
    酸化セリウム3.70.625SC220
    銀(扁平化)20712SC320
    ガラス7.80.43SC220

生産能力 PRODUCTION CAPACITY

  • 研究開発用

    • SC50

    100mLからの少量に対応
    分解・洗浄が簡単に行えます。少量開発用、研究室に最適です。

  • 実験、少量生産用

    • SC100
    • SC150

    少量サンプル作りに対応
    SC100型より スケールアップの基礎データをとることができます。

  • 生産用

    • SC220
    • SC320
    • SC450
    • SC650

    中・大量生産に対応
    SC220型からSC650型まで生産量に合わせてご提案できます。

  • 処理量の目安

    左図はSC100型で素材10kgを1時間で処理できた場合の、スケールアップの処理量の目安です。 SC650型はSC100型の140倍の処理能力があるため、生産時に設置台数やスペースの削減が可能です。 また、当社ではSC220型の実験結果からSC650型へのスケールアップ実績が多数あるため、少ない材料で大型機へのスケールアップを安心して行うことができます。

構造 STRUCTURE

  • 世界最小のL/Dと当社オリジナルの粉砕室構造

    粉砕部は短い円筒型で、軸芯からスラリーを供給し放射状に流れる構造で遠心ポンプに良く似ています。内部にはメディア攪拌用のロータがあり、外周にメディアのセパレータを設置した構造は当社オリジナルです。ロータを回転させると遠心力が発生し、メディアは外周のセパレータ部に層状に分布すると同時に、ロータの回転力に引きずられて回転運動も行うため、強力なせん断力が発生し、粉砕、分散が行われます。最適化されたL/D=1/3(L:タンク長さ、D:タンク径)と高効率を追求したロータ形状により、理想的なビーズの動きを作り出します。

  • ポンプレス運転

    SCミルは遠心ポンプと同じ構造の効果によって、ビーズミルでありながら、ポンプ能力を兼ね備えた世界でも珍しいビーズミルとなります。SC100型まではポンプレスが標準となっており、生産機での実績も多数あります。
    循環ポンプを無くすことで、初期投資、ランニングコストの削減、洗浄性や歩留まりの向上が行えます。スラリの特性や運転条件によってポンプレス運転が出来ない場合もありますので、お問い合わせください。

  • 大流量循環システム

    SCミルは循環運転方式です。材料をホールディングタンクへ仕込み、ポンプによってSCミルの粉砕室へ送られます。粉砕分散された材料はスクリーンによってビーズと分離されミル出口より再びホールディングタンクへと戻ります。
    循環運転方式は仕込量と時間だけを管理すれば良く、無人運転が可能です。しかし、循環回数が少ない場合、ホールディングタンクに一度も粉砕室を通らない粒子が残る可能性が高くなります。それを防ぐには、循環流量を増やし、循環回数を多くすることが重要です。SCミルはビーズの偏りが発生し難い構造となっており、大流量循環を可能にしてます。

  • 理想的なビーズの動き

    ビーズミルで一番重要なことは、一つ一つのビーズを均一に動かすことです。そうすることにより、ビーズに無駄なエネルギーを与えず、効率的に粉砕・分散することができます。SCミルはビーズを撹拌する粉砕ロータと外周スクリーンによって、ビーズの循環流を作り理想的なビーズの動きを再現しています。この効果によって、効率的に粉砕・分散だけで無く、スケールアップも容易になります。
    ビーズを均一に動かすことができないと、局部発熱・摩耗、エネルギ効率の低下や目標の粒子径まで粉砕・分散することができません。しかも、スラリーの排出側にあるスクリーンにビーズが偏ると、最悪な場合は粉砕ロータがロックしてしまい、運転ができなくなる場合もあります。

ラインナップ LINEUP

  • 型式粉砕タンク 実容量
    [L]
    標準ビーズ量
    [L]
    モータ出力
    [kW]
    回転速度
    [min-1]
    H・T容量
    [L]
    質量
    [kg]
    SC500.0450.030.43,600230
    SC1000.320.23.73,6005150
    SC1501.060.775.52,20050360
    SC2202.822.03111,500100650
    SC3208.756.330960200800
    SC45021.915.7557006002,000
    SC6506244.62405001,5005,000
    ※H・T:ホールディングタンク

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